妻用AF27をAF28系の前まわりでディスク化した後、レバーは硬いゴムを握るような感触なのに、制動力は弱い状態でした。
この症状では、まずパッドとローター、キャリパーの動き、マスターシリンダーとの組み合わせを確認します。
レバーがスポンジのように深く入る症状とは、見る順番が違います。
原因を確認し、押し歩きと低速試験で正常に止まれるまで、公道走行へ戻しません。
まず、レバーの感触を分ける
| レバーの感触 | 先に見る場所 |
|---|---|
| 深く入り、スポンジのように柔らかい | エア混入、フルード漏れ、ホース膨張、エア抜き |
| 早い位置で硬くなるのに効きが弱い | パッドとローター、キャリパー作動、部品の組み合わせ、ホースの詰まりや折れ |
妻用AF27は後者でした。
硬いレバーだから正常とは判断できません。
1.移植した部品を一式で照合する
ディスク化は、キャリパーだけの交換ではありません。
- マスターシリンダー
- ブレーキホース
- キャリパー
- パッド
- ローター
- ホイール
- フォークとキャリパーブラケット
別車種や別グレードの部品を混ぜると、マスターの押し出し量とキャリパーピストンの必要量が合わず、硬いのに力が出ない組み合わせになります。
AF28系のどの車両から外した部品かを確認し、可能なら一台分の組み合わせへそろえます。
2.パッドとローターの油分を確認する
レバーが硬くても、パッドやローターに油分が付けば摩擦力は出ません。
- フォークオイルやブレーキフルードが付いていないか
- パッド表面が黒く光っていないか
- ローターに油膜や深い段付きがないか
- パッドの摩擦面を手で触っていないか
ローターはブレーキクリーナーで脱脂し、油を吸ったパッドは交換します。
表面だけ拭いて使い続けません。
3.パッドがローターへ全面で当たっているかを見る
キャリパー位置がずれると、パッドの一部しかローターへ当たりません。
硬い感触は出ても、制動力は弱くなります。
パッドの当たり跡、ローターの擦れ跡、キャリパーとローターの平行を確認します。
ローター外周からパッドがはみ出していないかも見ます。
4.キャリパーピストンとスライド部を動かす
前輪を浮かせ、レバーを握ったときにパッドがローターを挟み、離したときに車輪が再び軽く回るか確認します。
- 片側のパッドしか動かない
- ピストンが固着している
- スライドピンが動かない
- レバーを放しても引きずる
この状態なら、エア抜きより先にキャリパーの整備が必要です。
5.ホースの折れと詰まりを確認する
ハンドルを左右いっぱいに切り、ホースが折れたり強く引かれたりしないか確認します。
古いホースは内部が傷み、圧力が伝わりにくくなる場合があります。
外見だけでなく、フルードが正常に通るかも確認します。
6.最後にエア抜きとレバーの戻りを確認する
油圧回路を開けた場合は、指定フルードでエア抜きを行います。
ただし、硬いレバーで効きが弱い症状は、エア抜きだけで直るとは限りません。
パッド、ローター、キャリパー、部品の組み合わせを先に見ます。
妻用AF27で、まず見直すべきだった順番
- AF28系の移植部品が一式でそろっているかマスター、キャリパー、ローター、ホイールを同じ仕様へ合わせる。
- パッドとローターの脱脂・当たり油分、片当たり、はみ出しを確認する。
- キャリパーの作動ピストンとスライド部が滑らかに動くかを見る。
- ホースとフルード折れ、詰まり、漏れ、エアを確認する。
- 押し歩きから試す低速でまっすぐ止まれることを確認してから次へ進む。
レバーが硬いのに効かないときは、力が油圧回路で止まっているのか、パッドまで届いても摩擦が出ていないのかを分けると、確認箇所が見えます。