+120mmのロンホイは、エンジンハンガーだけ交換して終わる作業ではありません。
スロットルケーブル、リアブレーキ、燃料・負圧・オイル系ホース、吸気、リアサス、フェンダー、スタンドまで、エンジンが後ろへ移動した状態で余裕と干渉を確認します。
HF1032とHF1013は、同じ+120mmでも内容が違う
ハリケーン公式では、スーパーDio/SR/ZX/BAJA(AF27・AF28)用として、HF1032とHF1013の2種類が掲載されています。
フルkit HF1032
ホイールベースを120mm延長し、車高はノーマルと同等とされています。
リアブレーキ、エアフィルター、リアサスアダプターが含まれます。
基本kit HF1013
こちらも120mm延長で、リアサスアダプター付きです。
リアブレーキケーブルなどは、別に用意する前提です。
アクセルワイヤーは、必ず長さと戻りを確認する
ここは以前の記事で不足していた点です。ロンホイではエンジン位置が後ろへ移るため、アクセルワイヤーの取り回しと余裕を確認しないまま組み上げてはいけません。
HF1032については、販売資料に「スロットルケーブルは取り回し変更で対応」とする情報があります。したがって、ノーマルハンドル等の条件で必ずロングタイプへ交換する、と一律には言えません。
ただし、純正ケーブルで張る、急角度になる、全閉へ戻りにくい場合は、ロングタイプへ交換します。ハリケーンにはスーパーDio SR/ZX/BAJA向けに、120mmロングのHB6258と、200mmロングのHB6272があります。
ハンドルを左右いっぱいに切っても回転が上がらないこと、アクセルを離したら確実に全閉へ戻ること、サスが動いた時にもワイヤーが引かれないことを確認します。
長すぎるケーブルも、無理なループや急な曲げを作らないようにします。
リアブレーキケーブルは、フルkitと基本kitで扱いが違う
HF1032フルkitにはリアブレーキ部品が含まれます。一方、HF1013基本kitではリアブレーキケーブルを別に用意します。
ハリケーンのHB6273は、スーパーDio SR/ZX/BAJA(AF27・AF28)で120mmロング、アウター長1810mmの設定です。
ブレーキは、レバーが動けば良いのではありません。鋭角な曲げ、フレームへの挟み込み、サス作動時の張りがないかまで確認します。
燃料・負圧・オイル系ホースも、エンジン移動分だけ見直す
エンジンが120mm後ろへ移ると、燃料ホース、負圧ホース、2ストオイル系のホースや配線も相対的に引かれます。
停止状態だけで届くかを見るのではなく、リアサスを動かした時にも張らない長さと取り回しを確認します。
吸気は、HF1032とHF1013で作業が変わる
HF1032はエアフィルター付きです。HF1013では、メーカー資料上、ノーマルのエアクリーナーボックスを外す必要があります。
ノーマルエアクリーナーからフィルターへ変更すれば、吸気条件も変わります。HF1032の販売資料でも、キャブレターのセッティングが必要と案内されています。
リアサス、フェンダー、マフラーの干渉を確認する
両キットともリアサスアダプターを使います。リアフェンダー等の加工も必要です。
社外リアショック、キャブレター、マフラーを組み合わせている車体では、ノーマル状態と同じクリアランスとは限りません。サスを沈ませた状態も含め、実車で干渉を確認します。
サイドスタンド、リフレクター、ナンバー位置も忘れない
メーカー公式では、市販サイドスタンドとリフレクターが別途必要とされています。販売資料では、リアフェンダー加工やナンバープレート取付位置の移動も案内されています。
組み付け後の確認
- アクセルが左右のハンドル位置で確実に全閉へ戻る
- リアブレーキケーブルに急な曲げ・張り・挟み込みがない
- 燃料・負圧・オイル系ホースと配線に余裕がある
- サスを動かしてタイヤ、キャブ、マフラー、フェンダーが干渉しない
- スタンドで安定して駐車できる
- ナンバーとリフレクターを適切に取り付ける
- 低速から試走し、緩み・引っ掛かり・異音を再点検する
ブレーキ、アクセル、燃料系、吸気、サスペンションが同時に関わります。一つずつ動作を確認してから走行します。
